松本市熟年体育大学(総合体育館コース)
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◆スポーツでからだを鍛えて ストレスに勝つ!

 「心身ともに健康」という言葉から、肉体的な健康と精神的な健康は別々のように思いますが、両者は密接に関係しています。心配ごとが多いと病気になりやすいとか、逆に重い病気の人を漫才などで笑わせたり、優しく元気づけたりすると病気が治ったりするのは、よく耳にすることです。もちろん、スポーツも心の健康に一役かっているのですが、最近こんな研究が報告されています。

 回転籠を設置したケージと、設置しないケージで一定期間ラットを飼育して、外界ストレスに対する反応の違いを検討しました。ラットは回転籠のような自主運動が大好きです。この運動の負荷強度は常に低く、おそらくラットは「気晴らし」をしていると思われます。

 さて、何週間か後、精神的ストレスを負荷するために、別のケージにラットを移動させます。人で例えるなら転職か引越し。ラットは忙しくあちこち臭いを嗅ぎ回り、興奮状態で血圧や心拍数が上昇します。しかし、回転ケージで「気晴らし」をしていた群では、この血圧や心拍数の上昇が抑制されるのです。すなわち、ラットはケージ交換されても、さほど心理的なストレスと感じない気質に変化したと考えられます。

 松本市熟年体育大学の入学当初は、参加者の皆さんの顔つきがどことなく硬い。しかし、レクリエーションなどを繰り返すうちに表情がとても柔らかくなります。それを見ると、私はいつもこのラットの実験を思い出す、と言えば失礼でしょうか。
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